松田道雄文庫 運用開始のお知らせ


 

昨年5月に亡くなられた松田道雄先生の寄贈図書については、すでに『ホルム』第8号でお知らせしたとおりですが、その整理がほぼ終わり、「松田道雄文庫」として運用を開始することになりました。個人文庫としない、不要なものはどのように処分しても構わない、というのが生前の先生のご意向であり、寄贈の条件でもありました。しかしながら、きわめて特徴のある(ソビエト政権時代のロシアの歴史・政治・社会思想に関する欧米の出版物を中心とする)コレクションであるため、図書委員会にはかり、一般の蔵書に含めて配架するのを避けて、あえて別置し、個人文庫として運用することに決めたわけです。寄贈されたものの中には、図書以外にも、Slavic Review や Slavonic and East European Review など雑誌のバックナンバーが含まれていたのですが、これらは文庫の蔵書に含めず、すでに本学で所蔵しているタイトルのバックナンバー補充に当てることにしました。松田道雄文庫には、文庫専用の蔵書印を作成してはいませんが、請求記号のラベルの色を淡いグリーンとすることで、他の蔵書と識別しています。整理が終わった文庫は、川島文庫や武田文庫など他のコレクションと同じく、1階書庫の電動書架Bの一角に配架され、書誌データも利用者用OPACのデータベースに登録されて、検索できるようになっています。また、『ホルム』本号の特集でも触れているように、個人文庫の蔵書は直接利用を制限していますので、カウンターの出納により利用してください。不明な点は、係員にお問い合わせください。