STOCK & COLLECTION |
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V.パルナフ『舞踊の歴史』 (Paris,Rieder.1932) Valentin IAkovlevich Parnakh(フランス語ではParnak:1891‐1951)は、1920年代の前衛芸術シーンで活躍した舞踊・音楽理論家にして詩人、ロシア初のジャズバンドのリーダーであった。女性詩人ソフィア・パルノクの弟にあたり、同じユダヤ系ロシアの作家マンデリシュタームの『エジプトのスタンプ』の主人公パルノクのモデルともいわれている。今年になってロシアで出版された彼の作品集にはピカソによる肖像が収められ、解説では彼をモスクワのジャン・コクトーと位置付けている。その彼の舞踏に関する著作がなぜ川島文庫の蔵書に含まれているのか、興味深いものがある。 (森俊司) |
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