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2005.10.13
紀伊國屋書店札幌本店にて札幌大学特別展を開催
10月15日(土)・16日(日)に引き続き、10月22日(土)・23日(日)に紀伊國屋書店札幌本店2階展示スペースにおいて、札幌大学特別展を開催します。
この特別展は、普段あまり目にすることない貴重書や資料を一般の方々にご紹介させていただくもので、今回も、前回同様図書館の所蔵品の中から、札幌出身で歌舞伎・芸能史研究の第一人者、郡司正勝氏寄贈の郡司正勝文庫の収蔵品と、図書館所蔵貴重書を展示します。
郡司正勝文庫からの展示では、1960年代~1990年代の歌舞伎の上演年表や劇評などが掲載された国立劇場上演資料集約400冊を展示します。又、これらの資料は、自由に手にとって閲覧していただけます。さらに郡司氏が自ら撮影した坂東玉三郎ら出演の「盟三五大切」の稽古風景など貴重な映像が収録された映像資料も上映いたします。他に歌舞伎研究に関する書籍約40点を展示します。
図書館所蔵貴重書からは、貴重なベラム紙を展示します。ベラム紙とは子羊の皮をなめして作った皮紙です。今回はグーテンベルクの活版印刷でも用いられたベラム紙を、当時の印刷を完全に復刻した状態での1枚を展示します。
特別展期間中は資料展示のほか、同時に進学相談コーナーも設け、入試相談や進学情報の提供も行います。
皆さまのお越しを心からお待ちしております。
【郡司 正勝氏 略歴】
1913~1998。札幌市出身。わが国における歌舞伎・芸能史研究の第一人者。早稲田大学名誉教授。歌舞伎研究に民俗学の成果を導入したとされる。歌舞伎の上演にも積極的にかかわり、「郡司かぶき」と題する実験公演に取り組んだ。芸術選奨文部大臣賞(1954)、紫綬褒章(1976)、和辻哲郎文化賞(1991)受賞。「郡司正勝刪定集」全6巻(1990-1992)をはじめ著書多数。
【展示予定貴重書】
「グーテンベルグ42行聖書」ベラム紙
カナール「経済学原理」初版(パリ 1801)
ウールストンクラフト「婦人の権利の擁護」初版(ロンドン 1792)
ミル「女性の解放」初版(ロンドン 1869)
ベルナルディーノ「契約と高利について」(ストラスブルグ 1474)
ロック「人間知性論」初版(ロンドン 1690)
ルソー「エミール」初版(パリ 1762)
~前回10月15日・16日の特別展から~
「グーテンベルグ42行聖書」限定復刻版
特別展の様子