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SU News
2008.10.17
作家・小檜山博氏が現代の教育について講演を行いました
学生の自己研鑽と市民の方の生涯学習機会の一つとして、10月16日(木)、札幌市在住の作家・小檜山博氏を講師に迎え、札幌大学公開講座講演会を行いました。
テーマは、『現代を考える~北海道に生きて~』で、北海道で生まれ育った自身の幼少からの経験を披露しながら、現代の教育問題について講演されました。
講演では、お年寄りに席を譲る若者の割合が欧米では5~6割に達する一方、日本では2割に満たないといった調査結果があることや、あいさつの「こんにちは」に込められた意味を子供に教えることができない親が子育てを行っているといった話題などから、家庭や学校での教育が歪んできている現状を語りました。
貧しい家庭で育ち、食べ物や欲しかった物が思うように手に入らなかったことや、いじめも経験した幼少から、親や他人の気持ちを考えながら、待つことや耐えること、我慢することを学ばれたことを語り、教育とは、人間の生き方を教えることであり、また学力とは、自分で学び取って生きる力であると話されました。特に学生には、(1)他人の心を感じ取る力、(2)他人と協力し合う力、(3)自分の感情をコントロールする力、そして(4)希望を持つ力を高めてほしいと語りかけました。
当日は、一般の方約100人、学生約200人が参加し、参加者は、小檜山氏の熱のこもった講演に聞き入っていました。