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2017.11.06
「第12回日中経営フォーラム」が広東外大で開催 --「一帯一路」と企業の国際化について日中三大学間で討議
10月28日、「第12回日中経営フォーラム」が中国・広州市にある広東外語外貿大学・国際会議ホールで開催されました。今回のテーマは「一帯一路」と企業の国際化です。
開幕式では、広東外語外貿大学副学長焦方太教授、華東理工大学商学院副院長李玉剛教授、札幌大学総合研究所所長・孔子学院院長輔佐汪志平教授が、それぞれの大学を代表して式辞を述べました。それぞれの主旨は以下のとおりです。
①焦方太広東外語外貿大学副学長・教授
「札幌大学とは十数年にわたって、すでに効果的な交流枠組みが出来つつあり、また華東理工大学との交流を積極的に進めていくには客観的な必要性と現実的な可能性をもっています。今回のフォーラムは、三大学の研究者間友情の深化、学術研究成果の交流、ビジネス人材の教育などにおいて、大きな役割を果たすことができると信じます」
②汪志平札幌大学総合研究所長・教授
「十余年にわたるフォーラムの軌跡と実績をふまえ、日中経営フォーラムが今後も、札幌大学の国際学術交流における重要なプロジェクトとして、新しくパートナーに加わってくれた広東外語外貿大学を含む3大学間の連携協力により、さらに充実、発展していくように願っています」
③李玉剛華東理工大学商学院副院長・教授
「フォーラムのこれからの発展を大いに期待し、長期的に開催されていくことを強く望みます。第13回日中経営フォーラムは来年、華東理工大学で開催される予定となっているので、三大学研究者の積極的な参加を期待します」
開幕式の後、広東外大商学院の安凡所教授、札幌大学の汪志平教授、華東理工大学の李玉剛教授、広東外大商学院の外国人教員William Hickey氏が基調報告を行い、それぞれの視点・理論・方法から、「一帯一路」の潮流をふまえた企業経営の国際化を論じました。
午後には2つの分科会に分かれて、3大学の研究者が最新の研究成果を発表しました。
「日中経営フォーラム」は札幌大学経営学部(当時)が華東理工大学商学院とともに、研究者交流のプラットフォームとして設立したもので、第1回は2006年10月に札幌大学で開催されています。その後は、上海と札幌を交互に会場としながら毎年続けられ、昨年までに11回を数えるまでになっていました。なお、札幌大学の組織再編に伴い、本学における実施主体は総合研究所へ移行していましたが、今年から孔子学院の事業となりました。
第13回は2018年10月下旬に、上海・華東理工大学で開催される予定です。
今回のフォーラムへの札幌大学の出席者と報告タイトルは以下の通りです。
①汪 志平 「日本企業の人材グローバル化:現状と課題」
②岩橋忠徳 「日本の地方公会計における現状と課題」
③武者加苗 「少子高齢化の下での特区制度のありかた----北海道のワイン特区の試み---」
④平井貴幸 「日本におけるインバウンド誘致の効率性の計測」