三重県松阪市と札幌大学・札幌大学女子短期大学部は、相互に連携し、地域の歴史、有形や無形の文化を尊重し、その継承を担う優れた人材の育成と、歴史・風土の研究や文化の振興に寄与することを目的に連携協定を締結します。
松阪市は江戸時代から栄えた商業の町で、観光資源となる城郭や武家屋敷など多くの歴史的文化財もあり、三重県の重要な経済拠点の一つとなっています。伊勢國須川村(現松阪市)で誕生した松浦武四郎も、郷土の偉人として讃えられる重要な人物の一人です。
武四郎は「北海道の名付け親」としても全国的に知られており、6度にわたって行われた北海道(蝦夷地)の調査を通じて、アイヌ民族とも交流を深めていました。北海道に縁の深い武四郎生誕の地である松阪市では、三重県や北海道と協力し、探検家、地誌学者、作家としての武四郎の功績を伝える取り組みを行っています。
2018年には、松阪市にある「松浦武四郎記念館」の学芸員の方を、ウレシパクラブ主催の「ウレシパ・フェスタ」にお迎えし、本学で講演を行っていただいたほか、今年2月には、武四郎生誕200年の節目の開催となった「第24回武四郎まつり」に、本学の教員やウレシパクラブで活動している学生が協力するなど、同市と本学は交流を続けてきました。
このたびの協定締結により、武四郎の人物像や功績を多くの人に発信する活動に取り組む同市と、アイヌの歴史・文化に関する教育研究を行う本学が相互に連携し、武四郎や武四郎に関わる北海道の歴史、アイヌ文化のさらなる調査研究、幅広い世代への教育、また催しなどでの文化交流に取り組んでまいります。
連携事業の概要
- 松浦武四郎や武四郎に関わる北海道の歴史及びアイヌ文化の調査研究と多世代への教育
- 松浦武四郎記念館を中心とする武四郎まつりなどにおけるアイヌ文化の交流
- その他松浦武四郎及びアイヌ文化に関わる事業について連携した取り組み
なお、本協定締結にかかる調印式を下記のとおり実施いたします。
松阪市と札幌大学・札幌大学女子短期大学部との連携に関する協定調印式
日時 | 2019年11月27日(水) 12:20~ |
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場所 | 札幌大学第一会議室(中央棟2階) |
出席者 | [松阪市] 竹上真人 松阪市長 [札幌大学]大森義行 札幌大学学長 |
問い合わせ先
札幌大学インターコミュニケーションセンター(SUICC)
TEL:011-852-9138