学生のみなさん、明けましておめでとうございます。
昨年は「コロナに始まり、コロナに終わる」という暮らしにくい年でした。大学にとっても、遠隔授業の全学での展開という、「学びのあり方」を考えさせられた年でもありました。
遠隔授業については、先生たちも授業の質の向上に努められ、対面授業と同等の教育効果があったものと一定の評価をしております。また、授業評価アンケートでは、「録画された授業を見直すことができる」、「通学にかかる時間を節約できる」など、遠隔授業だからこその利点が挙げられていました。しかしながら、「新しい友に出会い一緒に授業を受ける」、「休憩時間におしゃべりを楽しんだりする」など、充実したキャンパスライフを送ってもらうことは僅かしかできませんでした。学長として大変残念に思っております。
ワクチン接種が始まっても、コロナウィルスを完全に抑え込みことは難しいと予測されており、『withコロナ』の状態はしばらく続くものと思われます。そのためには「正しく恐れ、うまく付き合う」ことが必要となります。これまでの感染事例から、授業での感染よりクラブ活動や食事会のリスクが高いことが分かってきました。大学生は大人ですので、みなさん自身で感染を回避するよう責任のある行動をとることをお願いいたします。
大学としては、新年からの授業期間でもできるだけ多く登校の機会を提供したいと考えています。そのため、冬期休業期間中に教室の光触媒コーティング(付着した菌・ウイルスの繁殖を抑制、消臭・空気浄化など衛生環境を改善)、学食へのアクリル板設置など、さらなる感染防止対策を講じる予定です。
厳しい寒さが続いておりますが、学生のみなさんには健康に留意して、期末試験の準備や卒業研究の仕上げに頑張ってください。
2021年が、みなさんにとって、実り多き年となるよう心からお祈り申し上げます。
2021年 元旦
札幌大学・札幌大学女子短期大学部
学長 大 森 義 行