「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を運営する公益財団法人アイヌ民族文化財団と本学は連携協力協定を締結し、2022年1月13日、ウポポイにて調印式が行われました。
本協定は、両法人がそれぞれの強みを生かし、連携および協力することによって、アイヌ文化の一層の復興と発展を図り、アイヌ民族の誇りが尊重される社会の実現に寄与することを目的としています。
▲ 調印式の様子
▲ 調印式の様子
調印式を終え、本学の荒川裕生理事長から「アイヌの歴史文化に関する本学独自の教育の充実と北海道の社会と未来への貢献に一層力を注いでいきたい」と挨拶がありました。また、公益財団法人アイヌ民族文化財団の常本照樹理事長は「ウポポイにおける札幌大学の実務研修生受入れや、ウポポイと札幌大学の相互の講師派遣など様々な形で連携を図り、アイヌ文化の復興と発展に向けて、ともに役割を果たしてまいりたい」とお話されました。
▲ ウレシパクラブとウポポイ舞踊チームとの交流の様子
調印式の後、ウポポイの体験交流ホールにて、本学のウレシパクラブとウポポイ舞踊チームとの交流(舞踊指導)が行われました。
▲ 報道関係者による取材の様子
▲ 報道関係者による取材の様子
調印式には、テレビ局や新聞社など報道関係者が出席し、取材が行われました。
札幌大学とアイヌ文化研究
本学では、2010年に「札幌大学ウレシパクラブ」を設立し、アイヌ民族の歴史や文化を深く理解・学習するとともに、ウレシパクラブに賛同する個人や企業と一緒に、多文化共生社会の実現に向けての協働事業を実施してきました。また、2020年12月には、アイヌ民族に関する教育研究成果をもとに「札幌大学アイヌ文化教育研究センター」を設立し、国内外へ向けたアイヌ民族に関する理解促進の取り組みを推進しています。本学でアイヌ文化を学んだ学生の多くは、卒業後、公益財団法人アイヌ民族文化財団をはじめとするアイヌ関連団体において学芸員などとして勤務しています。
また、2022年度からは、全学生に開かれた教育プログラムとして「アイヌ文化スペシャリスト養成プログラムasir(アシリ)」を開設し、アイヌ民族の伝統工芸(木彫や刺しゅう)の実技を学ぶ正規授業を新設します。
