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SU News
2018.03.23
ウレㇱパクラブのニュージーランドでの視察研修について北海道新聞に掲載されました
一般社団法人札幌大学ウレシパクラブは1月29日(月)から2月4日(日)の期間、先住民族の言語復興の現状、伝統文化に関する調査としてニュージーランドで視察研修を行いました。
このことについて北海道新聞(朝刊 全道遅版 社会)の「アイヌ民族の現状について考える連載『こころ揺らす』」に取り上げられ、「第8部先住民族マオリと出会う」と題し、3月16日(金)から3日間、全3回にわたって掲載されました。
研修では、先住民族マオリの文化に関わる機関や施設を訪れ、現地の方々から言語や文化や復興に関わる多くの話を聞きました。記事の中で、アイヌをルーツに持つ3名の学生が、研修中に教育、政治、経済の側面からマオリ文化の復興に触れ、そこから感じたさまざまな思いが紹介されています。
第1回ではマオリ文化の教育について触れています。文化の普及などを目的に開設された幼稚園を訪れ、そこで幼い子たちが身近にマオリ語に接する環境を目の当たりにした上河彩さん(歴史文化専攻3年)は、自身も幼少期からアイヌ語を学びたかったと話しました。
第2回に紹介された葛野大喜さん(歴史文化専攻2年)は、政治的な活動から権利回復を図ったマオリ民族の方の話を聞き、自分がアイヌ語復興のためになにかできることはないかと考えるようになったと感想を述べています。
最終回には、先住民族マオリの言語で情報を発信するテレビ局Māori Televisionを訪れたことについて紹介されました。
ニュージーランドでは、Māori Televisionを始めとするマオリ系の企業が多く、マオリ文化を礎に多くの雇用を生み、経済的にも成長を果たしています。この春卒業を迎えた竹内智秋さん(歴史文化専攻4年)は、マオリの雇用の拡大を知り、今後自身もアイヌ文化に関わる仕事に就こうという意志がより一層強くなったと話しています。
なお、このMāori Televisionでは現地の方々との交流や視察の様子のほか、岡田勇樹専門員と上河さんが、アイヌ語の現状や言語復興の必要性について述べたインタビューが放送されました。
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