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文化学部からのお知らせ
2009.09.25
幕末の日本で、ペリー提督の漢文通訳として活躍した羅森に迫ります―文化学部公開講座「北方文化フォーラム」
文化学部では、10月9日(金)18時から公開講座「文化学部北方文化フォーラム」を札幌大学で開催します。
平成21年度第4回目となる今回は、北京大学歴史学部教授の王暁秋氏が、近代の中国と日本における文化交流の先駆者の紹介として、江戸時代末期にアメリカ合衆国艦隊のペリー提督の漢文通訳を務めた中国人、羅森(ら しん)について講演します。
羅森は、アヘン戦争(1840年~1842年)後、日本を訪れてその記録を残した初めての中国文人です。1854年に香港でペリー提督の漢文通訳に雇われ、来日しました。羅森は来日中多くの幕府要人や学者、知識人たちと交流し、後に香港の新聞で近代中国初の日本見聞録となる『日本日記』を連載して中国に幕末の日本を紹介しました。また北海道にも訪れ、北海道の海産物を中国に持ち帰り広めた人物でもあります。本講座では日本開国の目撃者であり、近代日中文化交流の先駆者である羅森を紹介し、その人物像を検証します。受講料無料、事前申し込み不要です。
日時 | 平成21年10月9日(金)18:00~20:00 |
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演題 | 「近代中日文化交流の先駆者-羅森を中心に」 |
講師 | 北京大学歴史学部教授 王暁秋氏 |
場所 | 札幌大学6号館6101教室(札幌市豊平区西岡3条7丁目3-1) |
問合せ先 | 札幌大学学生支援オフィス文化学部担当 Tel.(011)852-9130 |
【講師紹介】
王 暁秋(おう・ぎょうしゅう)氏
北京大学歴史学部教授、中外関係史研究所所長、中国人民政治協商会議委員。専門は中国近代、日中関係史、中外文化交流史など。著書に『近代中日啓示録』『近代中日文化交流史』『近代中日関係史研究』『アヘン戦争から辛亥革命』等。
【文化学部北方文化フォーラム】
文化学部が主催する公開講座で、毎年、国内外で活躍する作家・画家・漫画家・詩人・パフォーマー・学者・建築家・写真家・ジャーナリスト・俳優・音楽家・映画監督など多彩な講師をお招きし、「文化の現在」について考えています。
【平成21年度「文化学部北方文化フォーラム」開催スケジュール】
日程 | 演題 | 講師 | |
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第1回 | 4月15日(水) | 「アメリカとは何だろう?」 | 在札幌米国総領事 ダーナ・ウェルトン氏 |
第2回 | 7月3日(金) | 「百鬼夜行絵巻の謎 ~妖怪絵巻誕生を考える~」 |
国際日本文化研究センター教授 小松和彦氏 |
第3回 | 8月5日(水) | 「ブルキナファソにおける 野球の普及について」 |
青年海外協力隊ブルキナファソ野球隊員 出合祐太氏 |
第4回 | 10月9日(金) | 「近代中日文化交流の先駆者 ―羅森を中心に」 |
北京大学歴史学部教授 王暁秋氏 |
第5回 | 10月16日(金) | 「アーカイブズで見る日本文化の継承 ~薬師寺を見つめた半世紀~」 |
武蔵大学教授 永田浩三氏 |