「生気あふれる開拓者精神」
札幌大学(以下「本学」)の創立当時、北海道は開拓から100年という節目を迎え、社会基盤の整備を進める「開発」が地域経済をけん引する時代でした。このような中で、経営・経済や外国語の知識を備えた人材を輩出する教育の理念として、いかなる困難も乗り越えて自らの将来を拓いていくという揺るがぬ意思を持った先人たちに習い、「生気あふれる開拓者精神」を建学の精神に掲げました。
今、私たちは急速な人口減少高齢化や飛躍的な技術革新の進展、更には激しさを増す気象変動・パンデミックや国際環境の急変といったなかで、先人たちのように未来を信じ、困難に立ち向かっていかなければなりません。こうした先の見えない未知の時空間「みらいフロンティア」を切り開いていくための恐れない、あきらめない強い思いとしなやかな心身、それが現代の「開拓者精神」です。
そして「生気」とは、いきいきとした気力、活力、生命力であり、これこそが困難を乗り越えていくための原動力、エネルギーの源です。
こうした「生気あふれる開拓者精神」を備え、知識と経験を身につけた人材を輩出していくことが、将来にわたる本学の使命であり、存在意義です。
本学は建学の精神に基づき、生気に溢れ、知性豊かな、信頼される人間を育成し、もって地域社会の発展に貢献することを目的としています。
(1) 急速に変化する現代の社会が抱える様々な課題に、広い視野と総合的な知識・判断力によって、総合的に対処できる人材を育成すること。
(2) 地域において他者と共に新たな価値を創造する力、すなわち「地域共創力」を身につけた人材を育成すること。
(3) 経済学、経営学、法学、外国語学、文化学などに関する専門知識を駆使して、参加と協働による持続可能な社会の実現に貢献する人材を育成すること。