経済学専攻3年
中嶋 しずくさん
[青森県立青森東高等学校出身]
インターンシップでの経験を通し
将来の目標が見つかりました
祖母が新得町に住んでおり、「私もいつか北海道で暮らしたい」と憧れていました。北海道の大学を調べ、札幌大学のレイターマッチング制度のことを知りました。私は将来の志望が決まっていなかったため、一度専攻を決めても途中で変更できるという制度があれば、安心して進学できると感じました。
数学が得意だった私は、数字を使うことが多いと思い経済学専攻を選びました。実際には数学に関連する講義は経営分野の方が多かったのですが、経済について広く学ぶうちに、観光経済学に興味を持ちました。旅行をしたり、その土地のおいしいものを食べたりするのが好きな私にとって、観光と経済を結び付けて学べることはまさに理想的。経済学専攻を選んだのは間違いありませんでした。
ゼミの先生から「将来やりたいことにつながるのでは」と勧められ、観光や食の現場を実際の体験を通して学ぶ「食・観光プログラム」を受講しています。1年生のときは夏休みと春休みに星野リゾートトマムでのインターンシップに参加。それぞれ1カ月間泊まり込み、売店業務を担当しました。接客とバックヤードの管理業務を任されたことは貴重な経験になりました。
人前で話したり、意見を言ったりするのがあまり得意ではなかった私が変わるきっかけになったのが、2年生のときのグループワークです。興味のある新聞の記事を要約・発表し、感想を上級生たちと話し合うという授業だったのですが、うまく発表ができるように自宅で練習してから授業に臨むようにしました。そのことが苦手を克服する一歩になり、今では人との会話や関わりを積極的に楽しんでいます。
観光や経済を学ぶうち、行政の仕事への興味が芽生えました。公務員の仕事を体験したいと思い、2年生の冬にインターンシッププログラムの「ムカワカレッジ」に参加しました。知らない土地で暮らしながら働くというのは大きな挑戦でしたが、地域連携センターの職員の方が親身になってサポートしてくれました。
むかわ町で過ごした2週間はとても濃い時間でした。特に心に残ったのが、穂別支所の職員の方の話です。SNSなどを活用して、いかにコストをかけずに町のPRをするかということを熱心に話される姿に、「行政の現場にもこんなに熱い人がいるんだ」と驚きました。むかわ町での体験を経て「私も地域の人の役に立つ仕事をしたい」という思いがより強くなりました。
私が将来の目標を見出せたのは、学生のやりたいことを全力で応援してくれる札幌大学の環境があったから。大学での貴重な学びや体験は、社会に出てからも必ず生きると考えています。